製造業せ発生したもの
番号 |
月 |
年代 |
災害の概要 |
1 |
6 |
30歳代 |
被災者は、建屋内において、コンクリート型枠の組立作業に従事していたが、午後4時過ぎに倒れ、そのまま死亡した。 |
2 |
7 |
30歳代 |
被災者は、クリーニング工場内において、洗濯物の投入作業に従事していたが、午後0時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
3 |
7 |
40歳代 |
被災者は、工場内において、治具の片付け作業に従事していたが、午後3時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
4 |
8 |
40歳代 |
被災者は、工場内において、機械設備の調整作業に従事していたが、午後7時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
5 |
8 |
40歳代 |
被災者は、工場内において、射出成形機取扱作業に従事していたが、午前0時すぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
6 |
8 |
40歳代 |
被災者は、工場内において、勤続製品の研磨作業に従事していたが、午後4時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
7 |
8 |
40歳代 |
被災者は、工場内において、手押し車の製造作業に従事していたが、午後2時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
8 |
8 |
50歳代 |
被災者は、工場内において、マスキング作業に従事していたが、午後0時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
9 |
8 |
50歳代 |
被災者は、工場内において、清掃作業に従事していたが、午後7時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
製造業の全ての事例で、自覚症状の有無にかかわらず、水分、塩分の補給を行わせる措置がありませんでした。また、8人の事例でWBGT測定に基づく予防対策がありませんでした。
運送業で発生したもの
番号 |
月 |
年代 |
事業の概要 |
1 |
7 |
40歳代 |
被災者はトラックヤードにおいて、荷下ろし作業に従事していたが、午前10時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
2 |
8 |
60歳代 |
被災者は、事業場内の屋外において、ミキサー車の修理作業に従事していたが、午後1時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
その他業種で発生したもの
番号 |
月 |
年代 |
事業の概要 |
1 |
6 |
30歳代 |
被災者は、工場内において、家電製品の解体作業に従事していたが、午後4時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
2 |
7 |
30歳代 |
被災者は、トラック運転配送業務に従事していたが、午後4時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
3 |
7 |
30歳代 |
被災者は、自転車で新聞配達を行っていたが、午後4時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
4 |
7 |
40歳代 |
被災者は、事業場の資材置き場において、資材の分別作業に従事していたが、午後5時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
5 |
7 |
50歳代 |
被災者は、ゴルフ場において、コースの整備作業に従事していたが、午後3時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
6 |
7 |
50歳代 |
被災者は、事業場の敷地内において、ゴミ回収作業に従事していたが、午後4時過ぎに体調不良を起こし、その後死亡した。 |
7 |
7 |
50歳代 |
被災者は、自動車整備工場内において、車両の修理作業に従事していたが、午後4時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
8 |
7 |
60歳代 |
被災者は、工場内において、再生資源の選別作業に従事していたが、午後4時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
9 |
7 |
60歳代 |
被災者は、養鶏場において、採卵作業に従事していたが、午後2時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
10 |
7 |
70歳代 |
被災者は、事業場の野外において、除草作業に従事していたが、午後4時過ぎに倒れているところを発見され、その後死亡した。 |
平成22年の発生の特徴は次のとおりです。
・全体の53%(25名)が7月に発生しており、気候の変化に体の熱順化が追いつかなかった可能性があります。また、全体の約43%(20名)が午後3時~4時台の発生です。
・全体の63%(30名)が作業開始から3日目までの発生です。また、61%(29名)が作業開始10日以上での発生です。
発生防止の措置のポイントとして次の事項を考慮してください。
・WBGT値を計測し、これを指標として作業の管理を行うことが望ましい措置です。
・水分・塩分の摂取確認表などにより、自覚症状の有無にかかわらず定期的に水分・塩分の補給を行う事を管理することが必要です。
・事務室内については、省電力に取り組む場合でも出来る限り室温28℃を維持し、扇風機の使用など冷房効果の向上に取り組むことが必要です。 |