西宮労働基準監督署
第一方面主任監督官 増田 |
最近のニュースで、俳優の東山紀之さんと女優の木村佳乃さんに女の子が生まれたというのがありました。記者会見で東山さんが、おむつ替えを手伝い、育児は共同作業だと「イクメン」宣言をしたのが印象的でした。
「イクメン」という言葉も普通に使われるようになってきていると感じました。 私事ですが、我が家にも3人の子供がおります。私は、結婚して子供が生まれるまではほとんど家事はしていませんでした。しかし、子供ができてからは、共働きであったことで、関わらざるを得なくなりました。 保育所のお迎えは、13年間続けましたし、家事・育児も徐々にやるようになりました。その中で、しんどいこともありましたし、子供が熱を出してどちらが休むかでけんかしたこともありました。 家事が上手になったとは言えませんが、育児は最初と比べると少しは楽しめるようになったと思います。 育児休業制度ができてから既に20年が経ち、少しづつ制度の改善が図られ、今は子供の看護休暇制度もできました。しかし、昨年の出生動向基本調査によると、夫婦の理想の子供の数は、2.42人ですが、予定子供数は2.07人となっています。予定が理想を下回る理由は、経済的理由が60%、ついで、年令上の問題が35%となっています。また、産前産後休暇や育児休業を取得する率は増加傾向にあります。 少子化対策が言われてから久しくなりますが、なかなか抜本的な改善には至ってないのが現状です。歯止めをかけるには、子育て世代への経済的な援助と休暇制度や保育所の増設などの制度の改善が活用できる環境整備と社会全体で子育てを支援をしていく意識を高める必要があると思います。 私は今、学童保育所の充実のために微力ですがお手伝いをしています。学童保育所は共働きや単身家庭の子供たちが小学校の放課後を過ごす生活の場として大切な役割がありますが、保育所の卒所児の6割弱しか新1年制が学童保育所に入っておらず、、「小1の壁」があると言われています。もっと、学童保育所を質・量ともに充実する必要があります。 今後、さらに国、自治体、企業、地域が協力し、若い人たちが子育てしやすい社会にしていければいいと思います。 |