西宮労働基準協会

■子育て支援について

●子育て支援について
西宮労働基準監督署

第一方面主任監督官 増田 

最近のニュースで、俳優の東山紀之さんと女優の木村佳乃さんに女の子が生まれたというのがありました。記者会見で東山さんが、おむつ替えを手伝い、育児は共同作業だと「イクメン」宣言をしたのが印象的でした。

「イクメン」という言葉も普通に使われるようになってきていると感じました。

私事ですが、我が家にも3人の子供がおります。私は、結婚して子供が生まれるまではほとんど家事はしていませんでした。しかし、子供ができてからは、共働きであったことで、関わらざるを得なくなりました。

保育所のお迎えは、13年間続けましたし、家事・育児も徐々にやるようになりました。その中で、しんどいこともありましたし、子供が熱を出してどちらが休むかでけんかしたこともありました。

家事が上手になったとは言えませんが、育児は最初と比べると少しは楽しめるようになったと思います。

育児休業制度ができてから既に20年が経ち、少しづつ制度の改善が図られ、今は子供の看護休暇制度もできました。しかし、昨年の出生動向基本調査によると、夫婦の理想の子供の数は、2.42人ですが、予定子供数は2.07人となっています。予定が理想を下回る理由は、経済的理由が60%、ついで、年令上の問題が35%となっています。また、産前産後休暇や育児休業を取得する率は増加傾向にあります。

少子化対策が言われてから久しくなりますが、なかなか抜本的な改善には至ってないのが現状です。歯止めをかけるには、子育て世代への経済的な援助と休暇制度や保育所の増設などの制度の改善が活用できる環境整備と社会全体で子育てを支援をしていく意識を高める必要があると思います。

私は今、学童保育所の充実のために微力ですがお手伝いをしています。学童保育所は共働きや単身家庭の子供たちが小学校の放課後を過ごす生活の場として大切な役割がありますが、保育所の卒所児の6割弱しか新1年制が学童保育所に入っておらず、、「小1の壁」があると言われています。もっと、学童保育所を質・量ともに充実する必要があります。

今後、さらに国、自治体、企業、地域が協力し、若い人たちが子育てしやすい社会にしていければいいと思います。

■「9.11」

●「9.11」
株式会社 永瀬 代表取締役専務 

永瀬 隆一

2001年9月11日、某日経会社のニューヨーク支店に勤めていた私は朝一番の配送の為、アメリカ人パートナーが運転するトラックの助手席に座りターンバイクを北上していたところ、ふいにラジオから聞こえてきたニュースに耳を疑った。マンハッタン市内で飛行機事故発生、世界貿易センタービルにジャンボ機が突入、炎上。続報を待つうちに2件目の配送に向かう。リバーロードを南下する私達は衝撃的な光景に息を飲む。ハドソン川を隔てて1キロ先に見えるツインタワーから灰色の煙が立ち昇り、近辺のビル群も煙に覆われていた。川沿いにトラックを停めた私達は呆然と眺めていたが、気がつけば私の目からは涙が溢れていた。事態は詳しく理解していないが、あの煙の中では何百何千の尊い命が奪われていることは想像できたからである。15年前に芦屋で体験した阪神大震災の時の情景が再現され、圧倒的な力の前では何も出来ない絶望的な涙であった。その後、飛行機事故が報復の為のテロ行為だと判明し、震災の時とは全く違うことを思い知らされる。テロ当日の午後からマンハッタンは厳重な警戒態勢が布かれ進入経路には全て検問所が置かれた。数日後私もライフル銃を持った兵士に身元を調査されてマンハッタンに入った。テロにより命を落とした日本人駐在員の遺族の帰国準備を手配するためである。56丁目に面した高級アパートにはガックリと方を落とした未亡人と無邪気にはしゃいでいる幼い子供がいた。おそらく子供は父親を亡くしたことを理解していないのだろう。純粋に輝くその瞳が心に痛かった。その時、私はこう思った。この子が成長して全てを理解した時、父の死を受け入れることが出来るだろうか?人種や国籍を問わず人を信頼することが出来るだろうか?

いずれも数千人の命を失った痛ましい事件であったが、地震は天災であった。人の力ではどうしようもなく、それが理解できるからこそ阪神間の人々は必死で前向きに復興に尽力することが出来たのだと思う。しかしながら9年前のテロは明らかに人が意図的に起こした戦争である。戦争を体験することが少ない世代に生まれながら、不幸にも他国の戦争の犠牲になってしまった人々の気持ちを考えるとやり場のない怒りが込み上げてくる。

偶然にも2つの大きな事故に遭遇したが、今でも9月になるとニューヨークのことをよく思い出す。あのときの子供の目は今も光輝いているだろうか、と。

■「東日本震災、福島第一原発事故と、大型機械設備のリスクマネジメントについて」

●「東日本震災、福島第一原発事故と、大型機械設備のリスクマネジメントについて」
安全衛生コンサルタント・技術士 波多野 彦一
はじめに、福島第一原発事故では、自身、津波発生時に(非常時に)、原子炉炉心冷却用の非常発電機が起動せず、炉心冷却等が出来ず、続いて、大事故、(炉心損傷・・・・)の連鎖が続いた。原子炉設備計画時のリスクマネジメントが、的確に実施されていなかった事になる。詳細原因は、現在、調査分析が進められている。そして、情報が公開される。結果として、あらためて「大規模機械設備のリスクマネジメントの難しさ」を認識する。次に、これと関連して、神戸港、埠頭会社での大型機械設備(大型クレーン設備等)のリスクマネジメント活動が的確に行われた事例をとりあげる。(約2年前)

まず、当事業所の経営者、管理者から、大型機械設備の設備保全と安全管理の予防管理方式の進めから推進について、当方に依頼があった。

大型機械設備(アンローダ関連、穀物サイロ、大型コンベヤー等)のメンテナンス、リスクマネジメントについて、まず、ねらいとして、コンテナーセンター全体の機械事故を起こさないBDM方式(損傷起こした後、メンテする)から、TPM方式(リスクベースメンテナンスPBM)(リスクベースインぺションRBI)へ、リスク発見、リスク特定、リスク低減を進めた。過去の機械のトラブル事例を、データベース化し、リスクMAPにし、現状と対比しながら、リスク発見、リスク特定、リスク低減へとすすめた。安全・衛生管理でのリスクアセスメントも進められた。

①ロボット・パレタイジング作業のリスクアセスメント

②パレットはい積み作業のリスクアセスメント

③粉じん障害防止、粉じん爆発のリスクアセスメント

④コンベヤラインの騒音リスクアセスメント等「リスクの発見、特定」には、それぞれの領域(安全、衛生、設備管理)の過去の事例(自社、他社)をベースにし、有効利用を計った。

企業マネジメントのレベルアップとしてISO9001(QMS)ISO14001(EMS)、認証取得し、更に(OSHMS)へ、又、今回の改善を契機に、ISO31000(RISKMS)への取り組みも進められている。

会社全体の「危機管理」では、震災時の津波予防対策も入れられている。

大型機械設備のリスクマネジメントは、実際的には、難度が高い所もある。しかし、一歩、一歩、(PDCA)を回して、「マネジメント方式により、的確に、改善のレベルアップを計ることが大切である。

■「世界遺産熊野三山を訪ねて」

●「世界遺産熊野三山を訪ねて」
JFEスチール千葉協力会西宮部会長 富山 泰政
昨年、夫婦で2004年7月にユネスコの世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣通」である熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を旅しました。熊野三山は世界遺産であると共に、有数のパワースポットとしても知られております。行程は、大阪~五条~十津川と紀伊山地を抜けて、熊野本宮大社に至るドライブコースで、途中‘大塔コスミックパーク星のくに’や‘谷瀬の吊橋’を、観光しながらの旅でした。車での移動であったため、テレビでよく取り上げられている、熊野古道を歩けなかったのは少し心残りでした。熊野本宮大社の鳥居前には、熊野権現の使いである八た烏の大きな幟があり、この3本足の八た烏は、皆様ご存じと思いますが、日本サッカー協会のシンボルマークとなっております。また旅の楽しみは、ご当地の名物を食べられる処にもあります。参拝を早々に終えて、鳥居横で古くから営業している珍重庵と云う茶店へ入りました。ここの名物は、高菜漬けでご飯を包んだ“めはり寿司”と餡を餅で包んだ“もうで餅”を敷き、熊野本宮大社を後にしました。次の目的地は、JR新宮駅の近くにある熊野速玉大社です。参道には、平安時代に植えられたと云う、国の天然記念物に指定されている、樹齢千年の梛(なぎ)の大樹がありました。熊野速玉大社は、立ち寄った時間が悪かったのか、熊野本宮大社と違って、参拝者もまばらで閑散としていました。その後、一番楽しみにしていた那智の大滝へ向かいました。那智は駐車場を探すのも困難なほどの混み具合で、観光バスも多く来ており、たくさんの観光客が大滝に向かってゾロゾロと歩いていました。大滝に向かう参道は樹木に囲まれており、大滝に近づくに従いヒンヤリとした空気に包まれ清々しい気持ちになりました。大滝の前では、たくさんの観光客が、滝をバックに記念写真を撮ろうと、場所の取り合いで混雑していました。落差113mの日本一の大滝を目の前にして、自然の偉大さ迫力に圧倒されました。また、一方、那智山から遠目で眺める那智の大滝は、優雅な姿を見せてくれました。熊野三山を参拝し、すがすがしい気持ちになった後、宿のある勝浦温泉に向かいました。勝浦温泉は熊野灘に面し、温泉に浸かりながら日の出を拝めると評判で、日の出前、旅館の露天風呂へ行くと、既に、大勢の宿泊客が、温泉に入っておりました。その中、私もゆったり温泉に浸かりながら、日の出を拝みました。お風呂の後は朝食になるのですが、旅館で食べる朝ごはんは、何故かおいしくて、ついついお代りをしてしまいました。久しぶりに仕事を忘れて、ゆったりとした時間を過ごし、心身ともリフレッシュした旅行でした。
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